この世に存在する食べ物、飲みものの加工品は、そもそもおいしさや健康、どちらかのために存在している。
しかし、いずれにも属さない食品が登場しはじめた。
「楽しさ」や「面白さ」を目的に作られたものだが、近年、少しずつ増えている。
今回、紹介するのは「罰ゲーム いか塩辛ソーダ」と「罰ゲーム 納豆ソーダ」。

いずれも、おいしく飲むためではなく、罰ゲームのために開発されたものだ。
開発者である(有)エハラの梶田氏(元「バウリンガル」開発担当)によると、製品化にあたって、数者の飲料メーカーに相談したところ、「うちはまずいものをわざわざ作らない」という理由でお断りされたという。唯一、話を受けてくれたのが、飲料の「エンターテイメント性」に注目している静岡県の木村飲料。
それでも、当初考えていた「くさや」「ドリアン」は製造ラインに匂いがついて、他の製品が作れなくなるということでNG。ギリギリOKとなり製品化出来たのが「いか塩辛」と「納豆」だった。
製造会社である木村飲料の社員数名で試飲したところ、数々のおもしろ飲料メーカーであるにも関わらず、キャップを開けた途端、「来ないで」「絶対に飲みたくない!」という反応もあったとか。
というわけで、今回はその「破壊力」を実感するべく、商品サンプルを提供いただいたので、飲んでみます。
まずは、「比較的飲みやすい」らしい「イカ塩辛ソーダ」から。

パッケージを開けた瞬間、塩辛のいい香り!
しかし、問題なのは、開けたのが塩辛のパッケージではなく、「飲みもの」だということだ。
よーく嗅いでみると、シーフード系のスナックっぽい気もする。
さて、実飲!
あー、おいしくはないけれど、飲めなくはない。
……ただし、少しなら。
口の中にじわじわ広がる塩辛感がなかなか不快。
「炭酸飲料は甘いもの」という先入観を捨てれば、なくはないかなー。
ただ、ゴクゴクは絶対無理。
原材料名を見たら「水/炭酸、香料」。
ああ、甘くしなかったのか。これはある意味正解。口の中に香りは残るけれど、「まずさ」自体は残りにくい。さすがおもしろ飲料のパイオニア、木村飲料クオリティ!
お次は真打ちの「罰ゲーム 納豆ソーダ」。

こちらもキャップをプシューっと開けた途端、納豆の香り。
いや、その昔、会社で誰かさんのデスクの下からもやもやと香っていたにほい。同僚とふたりで残業していたところ、この臭いがしてきたので、私は「誰だ、納豆食べてその容器をそのままほったらかしにしていったのは!」とキレながらその匂いをたどってゴミ箱チェック。しかし、容器はない。それでも臭うので、さらに探したところ、見つけたものは、そのデスク主のサンダル……。
そんな恐ろしい記憶を一瞬にして思い出させてくれやがっただけで、もう十分なのだが、飲まねばなるまい。
納豆、実飲!!
オーーーーーノーーーーーーー!!!!
なんか、納豆のぬめり感も感じますが、どういうことですか?
原材料には水/炭酸、香料としかないのに、なにを入れたんだ!!!
確かに納豆はイカ塩辛よりも厳しい。厳しすぎる。
いずれも、本日、2016年12月16日より、全国のドン・キホーテで販売開始らしいけど、どうなのよ!
後悔間違いなしの「大後悔飲料」として、皆さんにお伝えいたします。
飲むか、飲まないかは、あなた次第!
清涼飲料水評論家
清水りょうこ
〔商品概要〕
品名:罰ゲームイカ塩辛ソーダ
単品JAN/4 539950 013397
容器:250ml/ビン
希望小売価格/298円(税抜)
賞味期限/製造日より24ヶ月
品名:罰ゲーム納豆ソーダ
単品JAN/4 539950 013601
容量/容器:250ml/ビン
希望小売価格/298円(税抜)
賞味期限/製造日より24ヶ月
※店舗により価格が異なる場合がございます。
取材協力・有限会社エハラ
最近のコメント